ビンテージファンリップル編みの編み方

2014/05/16

編み図/Chart 編み方

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今回、紹介する編み方は、「ビンテージファンリップル」(Vintage fan ripple)と呼ばれる
かぎ針で編む波模様に扇を合わせたような編み地です。
細編みで編むジグザグ部分(波模様)と4つ巻長編みで編む扇部分の組み合わせから
できている、ブランケットなどにおすすめの編み地です。
細めの糸で編めばショールなんかにも素敵かもしれません。
Vintage Fan Ripple


今回の編み方はBrittanyさんの、「Vintage Fan Ripple: Video Tutorial」に基づいています。
This post is based on Brittany's Vintage Fan Ripple: Video Tutorial.

大変わかりやすい動画なので一度ご覧になってください。
記事の下部に動画を埋め込んでおきますね。


Link to Brittany's vintage fan ripple page



【でてくる編み方】
+鎖編み
+細編み・・・奥の半目だけを拾う
+4つ巻長編み・・・針に糸を4回巻きつけて目(今回は奥の半目だけ)を拾う。
            2ループずつ5回引き抜く。
            詳しくは動画の20分00秒からを見ていただくとわかりやすいと思います。
            このページのイラストも参考にしてください。
               http://www.anniescatalog.com/crochet/content.html?content_id=20


【はじめに】
9目4段で1模様です。
作り目:9の倍数の鎖編み(今回のサンプルは27目で作っています)
Foundation chain: Multiple of 9 (This sample:Chain 27)


1段目:「細編み4目+細編み3目を同じ目に+細編み4目」を繰り返して、波のとがった部分(山)を編んでいきます

土台の鎖編みに続けて、鎖編み1目編む(立ち上がり)。編み地を裏返す。
細編みを4目編む。
■次の目に細編みを3目編み入れる。続けて細編み8目(4目+4目)編む。■
■~■をもう一度編む。
【1段目の終わり】
次の目に細編みを3目編み、残りの4目に細編み4目編む。
*作り目の数に合わせて■~■を繰り返してください。
1段目の完成です。が、ちょっととんがったところが3カ所あるだけで、「なんのこっちゃ?」な
編みあがりですね。でも、次の段を編めばちゃんと波模様に見えてきますよ。

Vintage fan ripple Row:1


2段目:「(1目とばし)細編み4目+細編み3目を同じ目に+細編み4目」を繰り返して、波のとがった部分(山)とへこんだ部分(谷)を編んでいきます。
この段からは奥の半目だけを拾って編みます。(すじ編み)

1段目の編み終わりに続けて鎖編み1目編む(立ち上がり)。編み地を裏返す。
1目飛ばす。(谷の部分になります。はじめをちゃんと飛ばさないと後で目が合わなくなります)


■細編みを4目編む。次の目に細編みを3目編み入れる。続けて細編み4目編む。
2目飛ばす。(1目+1目)■
■~■をもう一度編む。
【2段目の終わり】
細編みを4目編む。次の目に細編みを3目編み入れる。
ここで残りの目を見てみると、5目ありますが、気にせずに、
続けて細編み4目編む。最後の1目は編まない。
*作り目の数に合わせて■~■を繰り返してください。
2段目の完成です。波模様(ジグザグ)に見えてきましたよね?
この段では山と山との間に谷を作る(目を飛ばす)作業が増えました。

最初と最後に1目ずつとばす(編まない)のがこの段のポイントになります。
最後のところで、「5目残ってる・・・。間違えた?」と思うかもしれませんが、
合ってますので安心してくださいね。

細編み3目を編み入れる目は、前段の細編み3目編み入れたものの中心の目になっています。
一番とんがってるところですね。



Vintage fan ripple Row:2
この写真は2段目をどうやって編んでいくかを示したものです。
1段目の編み終わりに続けて鎖編み1目編み、編み地を裏返したところ。


立ち上がりの鎖編みのあと、1目飛ばして、
細編みを4目編みます。
次の目に細編み3目編み入れます。
続けて細編み3目編みます。



ピンクの部分が「奥の半目」です。
(水色は手前の半目)
手前の半目が残るので仕上がったときにラインがきれいにでます。
2段目の完成。
最後の目は編まないまま飛ばしてある。




3段目:2段目と同様に編む。
「(1目とばし)細編み4目+細編み3目を同じ目に+細編み4目」を繰り返して、波のとがった部分(山)とへこんだ部分(谷)を編んでいきます。
この段からは奥の半目だけを拾って編みます。(すじ編み)



3段目の完成です。
これで波模様(ジグザグ)部分は完成しました。
次の段からファン(扇)部分を編んでいきます。



4段目:ひきぬき編みで進んだあと、「4つ巻長編み3目+
4つ巻長編み3目を同じ目に+4つ巻長編み3目-4目飛ばす」を繰り返し編む。


編み地を裏返す。
引抜き編みで3目進む。これも奥の半目だけを拾う。
3目目の引抜き編みが終わったら、そのまま鎖編み6目で立ち上がる。
次の目とその次の目に4つ巻長編みを1目ずつ編む。
(4つ巻長編み3目が最初の鎖編みを1目と数えて3目できています。)
次の目に4つ巻長編みを3目編み入れる。
続く3目それぞれに4つ巻長編みを編む。
(4つ巻長編み9目で1模様となります。ここまでで、一つ目の扇模様ができました。)
次の4目は飛ばす。
二つ目の扇模様を編みます。
■4つ巻長編み3目+4つ巻長編み3目を同じ目に+4つ巻長編み3目-4目飛ばす■
三つめの扇模様を編みます。(段の終わりの扇模様)
今までと同じように、続く3目それぞれに4つ巻長編みを編み、
次の目には4つ巻長編み3目を編み入れて、続く3目に4つ巻長編みを編みます。
残り2目ありますが、そのまま編まずに4段目の完成です。
この段では最初に2目飛ばし、模様と模様の間では4目(2目+2目)飛ばして編んでいきます。
最後も2目余ったように見えますが、そのまま編まずに完了でOKです。
4つ巻長編みは糸の張り具合が慣れるまでは少しやっかいかもしれませんが、
練習してみてくださいね。
ここまでの4段で1模様となります。

この後は、1段目から4段目を繰り返していくと長い作品が作れます。

好みにもよりますが、ブランケットなどの最後の段は扇の段が終わったあと、
1段目から3段目の波模様の段を加えるとしっかりして良いと思います。


引抜き編みで進んだら鎖6目で立ち上がる。
次の目から4つ巻長編みを編み始める。
1つ目の扇模様が編み終わった。
4目飛ばして、4つ巻長編みを編んでいく。

4段目の完成





5段目の最後は、前段の鎖編み6目の頭の半目に細編みを編みます。


4段毎に色を変えていくと、こんな感じになります。








Vintage Fan Ripple: Video Tutorial
解説動画




編み図はこちらにあります。
Vintage Fan Ripple Chart
http://winkieflash.nl/2014/02/21/free-pattern-vintage-fan-ripple-blanket/









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夫とおじいちゃん猫と暮らしています。
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