細編みの角底の編み方と希望の目数に編む方法

2023/09/10

かぎ針テクニック

t f B! P L

細編みの角底の編み方と希望の目数に編む方法


今日は細編みで編む基本の角底の編み方と編み図とできあがりの角底を希望の目数にする考え方を紹介します。
模様編みなどで希望の目数に編み上げたいことは多いのではないかと思います。

簡単な法則を覚えてしまえばご自分で計算して編むことができますよ。
長方形の編み方は主にバッグの底部分として使われることが多いですが、目数の工夫をしてランチョンマットのような平らな作品づくりにも活かすことができます。


角底の編み図には様々なものがありますが、今回はこちらの編み図を使って紹介していきたいと思います。

記事の最後に便利な目数一覧表のPDFファイルがありますのでダウンロードしてお使いください。


細編みの角底の編み図





細編みで編む角底の編み図です。左右と真ん中部分の3ブロックに分けて書いてあります。まず、鎖編みの作り目は10目あります。

そのうち左右1目ずつの鎖編みが増し目をしていく部分の起点となります。

真ん中のブロック10目−2目=8目分は増減なしになります。


1段目を見てみましょう。

作り目の鎖編み10目編み、鎖編み1目で立ち上がる。

同じ目(作り目の10目め)に細編みを2目編み入れる。

→この2目めの細編みに次の段では細編み3目編み入れます。


細編みを8目編む。


最後の目(作り目の1目め)に細編み3目編み入れる。

→この2目め(編み入れた3目の真ん中の目)に次の段では細編みを3目編み入れます。


細編みを8目編む。


最後の目に細編みを1目編み、最初の目に引き抜き編みでつなぐ。

→この目と段の最初に編んだ2目を合わせて、最初の目=作り目の10目めに細編みが3目編まれたことになります。


2段めからも同じように真ん中のブロックでは増減なし、左右4箇所にある3目の増し目の真ん中の目には細編みを3目編み入れるという法則にしたがって希望の段数まで編んでいきます。



細編みの長方形底2段めまで編んだところ
2段めまで編んだところ。
まち針が刺さっている目増し目した3目の「真ん中」の目。
次の段ではこの目に細編みを3目編み入れる。






全体の目数を計算してみましょう


次に左右に分かれている部分を見てみましょう。

左右それぞれの目数は、1段目:3目、2段目:7目、3段目:11目、4段目:15目と4目ずつ増えていっていることがわかります。


左右の目数がわかったので全体の目数を計算してみましょう。


1段目:

8目x2=16目(真ん中の部分)、3目×2=6目(左右のブロックを合わせた数)

全体の目数は、16目+6目=22目


2段目:

8目×2目=16目、7目x2目=14目

全体の目数は、16目+14目=30目


3段目:

8目×2目=16目、11目x2目=22目

全体の目数は、16目+22目=38目


4段目:

8目×2目=16目、15目x2目=30目

全体の目数は、16目+30目=46目


このように全体の目数は1段ごとに8目ずつ増えていっています。


求めたい段の全体の目数を計算してみましょう


この全体の目数は8目ずつ増えるという法則にしたがって、任意の段の目数を計算してみましょう。


☆+(□−1)×8=求めたい段の全体の目数


☆=基準の目数。1段目の目数を基準の目数とします。

□=任意(求めたい段)の段

8→8ずつ増える



例:作り目10目、9段目の全体の目数を求める場合

☆=1段目の目数は22目となります。

□=9


 22+(9−1)×8

=22+8×8

=22+64

=86


10目スタートで9段目まで編んだ場合の全体の目数は86目とわかりました。



作り目の数を変えた場合の計算方法

全体の目数は30、38、46、54・・・・・と8目ずつ増えていくことがわかりました。

でもこれだけでは希望の目数にならないということも多いと思います。

作り目の数を変えることでさらにいろいろな数に編み上げることができますよ。


まず、基準となる1段目の目数を計算します。

ここで出た答えが下の☆になります。


(△−2)×2+6=基準となる1段目の目数


△=希望の作り目の数

6=1段目の左右のブロックの和。

*この「6」は今回の編み図の法則を用いる限り変わりません。

まず、基準となる1段目の目数を計算します。



次に全体の目数を求めます。




☆+(□−1)×8=求めたい段の全体の目数

☆=基準となる1段目の目数。上で求めた答えのこと。

□=任意(求めたい段)の段

例:作り目14目、5段目の全体の目数を求める場合


この条件の場合、上の式の△が14目。□が5となります。


まず基準となる1段目の目数を求めます。

(14−2)×2+6=30 ←基準の目数=☆となります。


基準の数(☆)がわかったら全体の目数を求めてみましょう。


 30+(5−1)× 8

=30+4×8

=30+32

=62目


細編みの角底目数一覧表


「計算するの面倒だなぁ」って方へ❤

便利な目数の一覧表です。


目数表の画像データ



目数表のダウンロード

PDFファイルはこちらからダウンロードできます。

PDFファイルでは作り目の数60目、段数10段までのを計算してありますよ。


細編み角底の目数表CrochetandMe-無断転載禁止



印刷をしたり、タブレット・PCなどに保存してご使用ください。

ご自身のSNSなどに無断でアップロードしないでくださいね。

もしそういった用途にお使いになりたい場合にはご連絡ください。


 お読みいただきありがとうございました


分かりにくかった点やご質問、ご感想などありましたら、Twitterでお知らせ頂けるととても嬉しいです。

あもろあやか @amoroayaka


このブログを100円からサポートする

 Crochet and Meの記事がお役に立てましたらサポートをお願いします。
これからもかぎ針編みの楽しさを伝えるコンテンツ作りをしていきたいです。
いつもご覧いただきありがとうございます。



ランキングに参加しています。






hand craft shop ICHIKAWA

書いている人

あもろあやか
あもろあやか

夫とおじいちゃん猫と暮らしています。
編み会イベント「アミグルイ」主催。
編み物や手芸を楽しくするアイテムを揃えたウェブショップもやってます。
Twitterによくいます。 自由に編物楽しもうね

人気の投稿

QooQ